【佐賀県の方言一覧】あらかで面白か佐賀弁を例文付きで徹底解説!

佐賀県の方言一覧

佐賀ならではの魅力を、佐賀県の方言一覧にして紹介します!

佐賀県といえば「SAGAさが~♪」という歌詞の曲「佐賀県」がおなじみ、はなわさんの出身地ですね。

お笑い芸人では江頭2:50さんも佐賀県出身。

「がっぺむかつく!」は佐賀県の方言なんですよ。

佐賀県の方言には語尾に「~ばい」をつけたり、擬音語を2回でなく3回繰り返したりという特徴があります。

例えば「さっさと」が「サッサッサーで」となり「すいすいと」が「ツーツーラツーで」になります。

独特な言いまわしがとてもおもしろいですね。

ここからは、おもしろい佐賀県の方言を例文付きでお伝えします。

佐賀の魅力をたっぷりとご堪能ください♪

この佐賀県の方言一覧の記事で分かること

  • よく使われる佐賀県の方言の意味と使い方
  • 佐賀県の方言の特徴的な語尾

50音順の佐賀県の方言一覧になっていますので、気になる単語から見ることも可能です!




佐賀県の方言一覧あ行

佐賀弁単語意味
あまくらかす食べきれなくて残す
あらか大変だ・やばい
うーいってんぎゃーあたり一面
えすかこわい
おらぶ叫ぶ

あまくらかす

「食べきれなくて残す」という意味の佐賀の方言です。

食べ物に関する使い方以外で「もてあます」という意味もあります。

「あまる」というニュアンスを含んでいるので、初めて聞いてもなんとなく意味が分かりそうな佐賀弁ですね。

例文

そがんあまくらかしたら、もったいなかばーさんがくっばい

(そんなに食べきれなくて残したら、もったいないばーさんがくるよ)

あらか

佐賀の方言の中でも有名な言葉です。

昔は「あらっぽく、雑である」という意味でしたが、最近は「大変だ!やばい!」ととても焦っている様子も表します。

漢字で書くと「荒か」になるため、事が荒れているという意味。

困ったことがあったときに使いやすい言葉なので、ぜひ覚えて使ってみましょう。

例文

テスト1週間前なんに何も勉強しとらんけん、あらかあらか!

(テスト1週間前なのに何も勉強してなくて、やばいやばい!)

うーいってんぎゃー

「あたり一面」という意味の佐賀の方言です。

会話の中で出てきても意味が分かりにくい言葉ですね。

例文

うーいってんぎゃーひまわり畑ん、息ばのむ美しさばい

(あたり一面のひまわり畑が、息をのむ美しさです)

えすか

「怖い」という意味の佐賀の方言です。

こちらも意味が通じにくいですね。

「Sか?」でも「えーですか?(良いですか)」でもなく、怖がっている表現なので、この言葉を聞いたらそっとそばにいてあげましょう。

例文

お墓で肝試しばすっことになったばってん、がっぺえすかけん行きとうなか

(お墓で肝試しをすることになったけど、めっちゃ怖いから行きたくない)

おらぶ

「叫ぶ」という意味で使われます。

有名な映画「世界の中心で愛をさけぶ」は佐賀の方言だと「世界ん中心で愛ばおらぶ」になります。

なんだかかわいらしいですね。

例文

そがん大きな声でおらばんでん、おばけなんとらんばい

(そんなに大きな声で叫ばなくても、おばけなんていないよ)

佐賀県の方言一覧か行

佐賀弁単語意味
がばいものすごく
~ぎ~ならば・~たら
きたんぼらつか汚い
ごちゃー背中
ごっといずっと

がばい

タレントの島田洋七さんの小説に「佐賀のがばいばあちゃん」というものがありますね。

「パワフルなおばあちゃん」という意味で使われているとおり「がばい」は佐賀弁で「ものすごく」「ものすごい」という使われ方をします。

例文

今年ん夏はがばい暑かけん、災害級ん暑さって言われとーとたいって

(今年の夏はものすごく暑いから、災害級の暑さって言われてるんだって)

~ぎ

接続詞の「~ならば」「~たら」という意味で使われます。

「そいぎ」は「そしたら」「それなら」、「そいぎんた」は「それじゃあ」という意味になりますね。

「そいぎんた」や「そいぎー」は別れ際の挨拶としてよく使われますよ。

例文

こがん暑かぎー、昼間外に出たら溶くっかもしれんね

(こんなに暑いなら、昼間外に出たら溶けるかもしれないね)

きたんぼらつか

「汚い」という意味の佐賀の方言です。

同じ意味で「よそわしか」という言葉も使われますよ。

言葉の頭「きたん」から「汚い」がなんとなく想像できそうですね。

例文

こがんきたんぼらつか服、洗濯してんきれいにならんばい

(こんなに汚い服、洗濯してもきれいにならないよ)

ごちゃー

「背中」という意味の佐賀の方言です。

佐賀弁でのラジオ体操にも「背中」という歌詞がでてきます。

佐賀市がYouTubeにあげている「ご当地ラジオ体操」の佐賀県バージョンをぜひ見てみてくださいね。

例文

ごちゃーにふとかおがまんばとーせんが止まっとーばい!

(背中に大きいかまきりが止まってるよ!)

ごっとい

「ずっと」という意味の佐賀の方言です。

他に「いつも」という意味でも使われます。

「ずっと」と「いつも」が同じ言葉だと、話の内容によっては意味が違って聞こえることもありそうですね。

例文

あそこん山ば越えたごっとい先まで行くと海ん見えるとばい

(あそこの山を越えたずっと先まで行くと海が見えるんだよ)

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佐賀県の方言一覧さ行

佐賀弁単語意味
しぇからしかうるさい
しっきゃー全部
しゃれぼーおしゃれ
すらごつ

しぇからしか

「うるさい」という意味の佐賀の方言です。

同じ意味で「しゃーしい」という言葉も使いますが、より強い意味で言う時は「しぇからしか」を使います。

また「しぇからしか」は人物に対して使いますが、「しゃーしい」は物や事に対しても使うことがあります。

例文

長か時間大きな声でおらびやがって、しぇからしかとばい!

(長い時間大きな声で叫びやがって、うるさいんだよ!)

しっきゃー

「全部」という意味で使われます。

もとは佐賀藩の武士が学んだ漢語で「悉皆」といい、だんだんと広く庶民に広まったと言われているんですよ。

佐賀弁にはこのような漢語からきている方言が多くあります。

例文

こがんゆんにゅケーキ、しっきゃーひといで食べてよかと?

(こんなにたくさんのケーキ、全部ひとりで食べていいの?)

しゃれぼー

「おしゃれ」という意味の佐賀の方言です。

「しゃれ」は洒落ているからきているのが分かりますが、語尾の「ぼー」が特徴的でかわいらしいですね。

例文

駅前にできた新しかカフェががっぺしゃれぼーで、行ってみたか~

(駅前にできた新しいカフェがめっちゃおしゃれで、行ってみたいな~)

すらごつ

「嘘」という意味の佐賀の方言です。

こちらも通じにくい、意味が分かりにくい言葉ですね。

こちらは佐賀の中でも唐津で使われることが多い言葉で、佐賀市では語尾が変わり「すらごと」となります。

例文

すらごつばっかい言いよったら閻魔様に舌ば切らるっばい!

(嘘ばっかり言ってたら閻魔様に舌を切られるよ!)

佐賀県の方言一覧た行

佐賀弁意味
たまがる驚く
ちかっと少し
ちゃーぎゃーとても

たまがる

非常に驚くという意味で「魂消る(たまげる)」という表現が使われますが、佐賀県ではそれがなまって「たまがる」といいます。

魂が消えるほど驚くというと、ものすごくびっくりした様子が目に浮かびますね。

例文

あん子んあん子ん結婚したねんて、ほんなこつたまがった

(あの子のあの子が結婚したなんて、本当に驚いた)

ちかっと

「少し」という意味の佐賀の方言です。

標準語でも「少し」のことを「ちょこっと」と言うことがありますね。

「ちかっと」の言い方がかわいらしいので使いたくなってしまう方言ですね。

例文

テストん点数、ちかっとだけおまけしてほしかね

(テストの点数、ちょっとだけおまけしてほしいな)

ちゃーぎゃー

「とても」という意味の佐賀の方言です。

佐賀弁には「ちゃーぎゃー」や「うーいってんぎゃー」のように「ぎゃー」が語尾につく言葉がいくつかありますが、どれも「ぎゃー」に似た意味があるわけではないようです。

例文

こんシシリアンライス、ちゃーぎゃーうまかけんみんなに食べてほしか

(このシシリアンライス、とても美味しいからみんなに食べてほしい)

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佐賀県の方言一覧な行

佐賀弁単語意味
なんなんすっ背負う・おんぶする
ぬらーぬらゆっくり
ねまる腐る

なんなんすっ

「おんぶるする」という意味の佐賀の方言です。

佐賀弁では「する」の語尾を小さい「っ」で表すのが特徴的。

「来る」は「くっ」になりますし「起きる」は「おきっ」になりますよ。

例文

そんケガじゃ歩けんじゃろうけん、うちがなんなんすっばい

(そのケガじゃ歩けないだろうから、私がおんぶするよ)

ぬらーぬら

「ゆっくり」という意味の佐賀の方言です。

同じ意味で「ゆっつらゆーっと」という言葉も使われます。

「ぬらーぬら」という響きから、ゆったりまったりした感じが想像できますね。

例文

そがんぬらーぬらと歩きよったら、遅刻してしまうばい

(そんなにゆっくりと歩いていたら、遅刻してしまうよ)

ねまる

寝るわけではなく、「腐る」という意味の佐賀の方言です。

九州だけでなく、東北地方でも同じ言葉が使われますが「くつろぐ」という意味。

地方によって意味が違うので、間違えやすい方言ですね。

例文

こがん急に暑うなったら、すぐに食べ物がねまるけん困るわ

(こんなに急に暑くなったら、すぐに食べ物が腐るから困るわ)

佐賀県の方言一覧は行

佐賀弁単語意味
ひだるかひもじい
ひやか寒い
ふーけもん馬鹿者

ひだるい

「ひもじい」という意味の佐賀の方言です。

ものすごくお腹がすいたというニュアンスで使います。

体がだるいと間違えそうな言葉ですね。

例文

昼ごはん抜いたけんがばいひだるか~

(おひるごはん抜いたからすごくお腹がすいた~)

ひやか

「冷い」という言葉からきている「寒い」という意味の佐賀の方言です。

暑い時期にはエアコンがガンガンに効いた部屋に入ったときに使えますね。

※熱中症にならない程度の節電も大切です

例文

こん部屋、エアコンの温度下げすぎてがばいひやか!

(この部屋、エアコンの温度下げすぎてものすごく寒い!)

ふーけもん

「馬鹿者」という意味の佐賀の方言です。

「バカ!」と言われるよりも優しい印象に聞こえますね。

馬鹿にしている、見下しているというよりは、愛を込めた表現で「馬鹿者」と使われますよ。

例文

あん子は自分ばかえりみじぃ無理ばっかいして、ふうけもんばい

(あの子は自分をかえりみないで無理ばっかりして、馬鹿者だなあ)

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佐賀県の方言一覧ま行

佐賀弁意味
みたんなかみっともない
むぞーかかわいい

みたんなか

「みっともない」という意味の佐賀の方言です。

「醜い」という意味でも使われます。

「みっともない」がなまった言葉ですね。

例文

お客さんが来っとやけん、みたんなか恰好しとらんで着替えてきんしゃい

(お客さんが来るんだから、みっともない恰好してないで着替えてきなさい)

むぞーか

「かわいい」という意味の佐賀の方言です。

「むぞーか」と言われても、「どこかムズムズして痒いの?」と勘違いしそうですね。

「かわいすぎてなんだかムズムズしてしまう」と考えれば、覚えやすいかもしれません。

例文

あそこん家ん猫、毛ん真っ白でがっぺむぞーか~!

(あそこの家の猫、毛が真っ白でめちゃくちゃかわいい~!)

佐賀県の方言一覧や行

佐賀弁単語意味
やぐらしかうっとうしい・面倒くさい
ゆんにゅたくさん・余計に

やぐらしか

「うっとうしい」という意味で使われますが、使う場面によって「面倒」だったり「煩わしい」だったり「煩い」とも使える言葉です。

「煩い」という意味の「しぇからしか」とも同じではありますが、少しニュアンスが違いますね。

例文

やぐらしかね~急いどーとたいけんサッサッサーであゆぶてくるっ?

(うっとうしいな~急いでるんだからさっさと歩いてくれる?)

ゆんにゅ

主に若い人に多く使われる言葉で「たくさん」という意味があります。

意味が分かりにくい言葉ではありますが「にゅ」という響きがとてもかわいらしいので、ぜひ覚えて使ってみましょう。

例文

バレンタインの手作りチョコ、ゆんにゅ作りすぎてしもうた

(バレンタインの手作りチョコ、たくさん作りすぎちゃった)

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佐賀県の方言一覧わ行

佐賀弁単語意味
わりお前
わんわんわんで頭の痛いさま

わり

「お前」という意味の佐賀の方言です。

「わり」という響きだと「自分」のことを指しているように思えますが、相手を指す言葉です。

少し丁寧に「あなた」というときは「あさん」「あいどん」とも表現しますよ。

例文

今日はわりん家でテスト勉強しようや

(今日はお前の家でテスト勉強しようよ)

わんわんわんで

「頭が痛い」ということを表す佐賀の方言です。

「わんわんわん」と言われて「犬がいるのかな?」とは思っても「頭が痛い」とはなかなか気付けないですね。

例文

雨がジャージャージャーで降りよーけん、わんわんわんで頭ん痛うなるとたい

(雨がざあざあ降ってるから、がんがんと頭が痛くなるんだ)

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佐賀県の方言 特徴的な語尾一覧

佐賀弁語尾意味
~かんた~ですか
~ちょこ~しょう
~ばい・~たい~だ・~です

~かんた

「~ですか」という疑問の意味で使われます。

「~だった」や「~でした」と完了の意味に聞こえますが、疑問文の語尾に使われるというのがとても不思議ですね。

例文

明日からん旅行はどけー行くんかんた?

(明日からの旅行はどこに行くのですか?)

~ちょこ

「~しょう」「~しましょう」と誘う意味で使われます。

「ちょこ」という響きがかわいすぎますね。

ちなみに「行きましょう」は「いたちょこ」になります。

どこかに行こうと誘う時につい使ってみたくなってしまう表現ですね。

例文

明日晴るっけん、一緒に吉野ケ里歴史公園にいたちょこ

(明日晴れるから、一緒に吉野ケ里歴史公園に行きましょう)

~ばい・~たい

こちらは九州方面では有名な語尾ですね。

「~です」「~だ」という意味で使われます。

博多でも使われるので、耳にしたことがある方も多いのではないでしょうか?

こちらの語尾を聞くと、九州に来たな~と感じますね。

例文

今年ん夏は佐賀県に旅行に行く予定ばい

(今年の夏は佐賀県に旅行に行く予定です)

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佐賀県の方言には、標準語とは全く違い、解読が難しい言葉がたくさんあります。

擬音を3回繰り返したり「する」を「すっ」と言う独特の言葉の使い方がとてもおもしろいですね。

佐賀に行くときは、おもしろい佐賀の方言を少しでもマスターして、ぜひ使ってみてくださいね。

あらかあらか!早う佐賀に遊びに行かんば!(大変大変!早く佐賀に遊びに行かなくちゃ)

2 COMMENTS

ANNS

「あらか」について
“佐賀の方言の中でも有名な言葉です”とありますが、用法として「大変だ!やばい!」の意味で使うのは古くからある佐賀弁には無いと思います。「運転のあらか」(運転が荒い=あらっぽく、雑である)のような昔から使い方はありますけど。
例えば「すごく美味しい!」を「やべえ、うめえ!」というような新しい使い方にカテゴライズされるはず。「ヤバい」も昔は「危険」だとか「危ない」という(否定的)表現であり「(肯定的に)すごい」の意味で使われだしたのは2000年代に入ってからでしょう。
個人的には、「あらか」のその用法は新しめの“ちょっとイキった若者用語“でしかないので、「佐賀弁」と断定してほしくないんですが(笑)

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管理人

コメントありがとうございます。言葉は使われるうちにだんだんと変化していくもので、方言も例外ではないですね。今から20年くらい経って今の若者が中年になったら、その時はまた少し何かが変わっているんだと思います。昔からの意味(あらっぽく、雑である)と最近の使われ方(大変だ!やばい!)を両方記載しました

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